ONE PIECE magazine-ワンピースマガジン-の目玉企画の一つ、尾田先生へのロングインタビュー!
なんと合計8000字という超ボリューム!!
これまでにも画集での対談や、雑誌でのインタビュー等あったけど、その度にその時の尾田先生の「現在の心境」を知ることができて有り難い限りだ。
時を経て変えている部分もあるけど、変わらない部分もあってそれが尾田先生の漫画家としての強みなんだなぁと思い知る。
では今回のインタビューをのぞいてみよう。
主要な部分を抜粋、要約してまとめ。
・様々な情報のインプットは原稿中のちょっとした息抜きの時に
・自分でゲームをプレイはしないけど、スタッフに遊んでもらって新しい映像を見せてもらう
・映画も好きで、仕事にゆとりがある時は新作を最優先にまとめて観る
・面白いと感じたものは、その骨組みを分析しながら見るのが楽しい
・他にはネットでいつでも観られるドキュメンタリーものが好き
・担当編集や原稿の助っ人の若いアシスタントに「今何が流行っているのか」「何が面白いのか」を聞く
・世間に付いていけなくなるのは致命的なので、流行はこまめにチェックする。
・睡眠よりも情報収集を優先し、仕事で忙しくなると睡眠時間はもったいないと思う。寝ない人間になりたい。
・建物や乗り物を描くとき骨組みの構造から考えて描いている
・構造まで考えると結構時間がかかり苦労する割には読者に伝わらない(笑)
・背景をスタッフに描いてもらうために、大概のところまでデザインしておく
・最近描く背景はファンタジー要素が強く資料が無いので、色々な国の建物や屋根などを組み合わせて描いてもらっている
・資料集めは前々から準備する場合と、設定が決まってから集める場合とがある。写真集めは趣味
・漫画を描いている時はストレスが溜まらない事を考えると絶対に過労死しない自信がある
・ストレスになるのは漫画以外の仕事が入って漫画が圧迫された時
・結構描いてるのに手はプニプニで、全然ペンだこが出来ない
・首や腰はカイロプラクティックでケアしている
・自分がストレスになりそうな事は全部担当編集者に解決してもらっている
・大げさに、「ONE PIECEの為に編集者が倒れても構わないと思っている」と担当に言った事もある
・その代わり「病気や怪我で働けなくなったら家族は面倒見る」とも
・アイデアが浮かばなくなる恐怖はない、あるのは時間との闘いだけ
・ONE PIECEは様々なメディアに拡大してるけど「原作以外は知ったこっちゃない」っていう無責任さがある
・漫画は娯楽以外の何ものでもないけど、そういうものに死ぬ気で取り組む人がいてもいいんじゃないのかと
・今欲しいのは「目指す場所」
・数字だけで見れば一番になってしまったから「今から何やればいいんだろう?」と
・最近はキャラクターが増え昔のペースのコマ割りだと話が進まないので、1コマに情報が凝縮され詰まった絵になっている
・バトルも2週くらい続けたいけれど、このシリーズを何週で終わらせるためには…と計算すると、ページがない
・ページが足りない為ネームの段階でかなり削る
・削られるのはどうでもいいシーンだけれど、そういう無駄な遊びも昔の方がゆったり描けた
・本筋を書いていてもチョコチョコ遊び心が出る
・でも最近は目が悪くなり細かい絵が見えなくなってきたため描き込みを止める事もある
・ONE PIECEの細かい世界設定は設定ノートを見ないとダメ
・伏線も沢山張ってあるからまとまりきらない
・連載が終わったら世界一周旅行に行きたい
・今一番欲しいものは「海の底の家」とか
色々と漏れがあるかもだけど、個人的に気になるとこを抜粋してみました。
「ページが足りない」「ネームの段階でかなり削る」ってのは読者としてはちょっともったいないなぁ~って感じてしまった!
それがいい方向に作用することもあるんだろうけど、尾田先生のその部分で考えた事を見ることが出来ない悲しさよ…
あとはコレ↓
「バトルも2週くらい続けたいけれど、このシリーズを何週で終わらせるためには…と計算」まさに今描いてるWCI編がそんな感じだよね。極端にバトルを削って短縮を図ってる感じ!
それが個人的にはちょっと残念だけど、早く先も見たいというジレンマ…笑
う~~ん、なんとも難しいとこだ。
あとはONE PIECEの代名詞「伏線」!
尾田先生曰く
「沢山張ってある」と…
このブログでも随時更新でまとめてるけど、確かに膨大な!
→[完全保存版]第1話~最新話までの未回収の伏線・謎まとめ書き洩らしや、予想外のトコからの伏線回収なんかもありそうだしね。
睡眠時間の短さだけ気になるけど、尾田先生のパワーあふれる言動に、この先が楽しみになったインタビューだった!
[関連リンク]・
[ONE PIECE magazine]“novel A -火拳が見つめた未来-” Vol.1 超あらすじ&感想・
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